華やかな美しさ。長持ちするプリザーブドフラワーリースの作り方

    プリザーブドフラワーで作るリースは、時間が経っても色鮮やかさが続き、生花では出せない深い質感と華やかさを楽しめるのが大きな魅力です。季節ごとに変わる生花とは違い、長期間美しさを保てるため、玄関やリビング、特別な日の装飾として飾るたびに空間が上品に引き立ちます。しかし、素材の特徴を理解せずに作ると、花がうまく固定されなかったり、バランスが崩れてリース全体の美しさが損なわれてしまうこともあります。

    そこで本記事では、プリザーブドフラワーならではの魅力を最大限に引き出しながら、美しく長持ちするリースを作るための材料選び、デザインの考え方、そして作り方のポイントまで丁寧に解説します。華やかさと耐久性を両立したリースは、手作りだからこその温かさも加わり、空間をワンランク上の雰囲気に仕上げてくれます。

    長く咲き続ける美しさを、自分の手で形にしてみませんか。

    目次

    プリザーブドフラワーリースとは?初心者でも作れる理由

    プリザーブドフラワーの特徴と魅力

    プリザーブドフラワーは、生花の水分を特別な保存液に置き換えた花材で、みずみずしい質感を保ちながら長期間色合いが続く点が大きな魅力です。触った時の柔らかさは生花に近く、見た目も自然でありながら枯れにくいという特性を持っています。飾っている間に色が変わりにくいため、季節の移り変わりや室内環境の湿度に影響されず、安定した美しさを楽しめるのが特徴です。特にリースのように「長く飾ること」を前提にした作品では、この持続性が大きなメリットになります。生花のように水やりも必要なく、ドライフラワーのようにパラパラと花びらが落ちにくいため、扱いやすく高級感を長期間保つことができます。

    造花やドライフラワーとの違い

    プリザーブドフラワーと造花の最も大きな違いは「質感」と「存在感」です。造花は素材が布や樹脂のため、どうしても人工的な見た目になりがちですが、プリザーブドフラワーは本物の花を加工しているため、自然な色の深みや繊細な花弁の形がそのまま残ります。また、ドライフラワーと比べても見た目の瑞々しさに大きな差があります。ドライフラワーは乾燥させる過程で色が褪せ、触ると割れやすい状態になりますが、プリザーブドフラワーは柔らかさが維持されているため、リース制作でも繊細なデザインを保ちながら形を整えることが可能です。花本来の魅力を長く楽しめることは、プリザーブドフラワーならではの大きな強みと言えます。

    リースづくりでプリザーブドが選ばれる理由

    リースは円形のデザインであるため、どの角度から見ても美しさが求められます。そのため、花材の色の持続性や形の安定は非常に重要です。プリザーブドフラワーは色の変化が少なく、柔らかさを維持しているため、円形に沿って配置した際に自然に馴染み、立体感のある表現がしやすくなります。また、同じ色でも複数の濃淡があり、花びらの重なり方により影が生まれるので、光が当たったときに美しい奥行きが生まれます。長期間飾っても鮮やかさが続くため、玄関・リビング・店頭など、人の目につく場所にぴったりの素材として多くのクリエイターに選ばれています。さらに、湿度の影響を受けにくい性質があるため、季節を問わず飾り続けやすい点も選ばれる理由のひとつです。

    初心者でも扱いやすいポイント

    「初心者向け」を推しすぎないようにしつつも、プリザーブドフラワーが扱いやすいのは事実です。なぜなら、加工の段階で水分が適度に保たれているため、生花のようにしおれて形が変わる心配がなく、ドライフラワーのようにボロボロ崩れるリスクも少ないためです。また、色の個体差が少なく、濃淡や組み合わせを考える際も思い通りのデザインに調整しやすくなっています。花材の選び方も比較的シンプルで、ローズ・アジサイ・カスミソウなど、リース制作に相性の良い花材が安定して流通しているため、材料を揃える段階で迷いにくいという利点もあります。複雑な技術が必要ないため、デザインの自由度を楽しみやすい点も魅力です。

    【まとめ】

    プリザーブドフラワーリースは、生花の美しさと長期保存の良さを兼ね備えた特別なアイテムです。柔らかく自然な質感が続き、色鮮やかさも長持ちするため、季節を問わず飾れる安定した美しさが魅力です。造花よりも自然で、ドライフラワーよりも扱いやすく、リースづくりとの相性も抜群です。華やかさを保ちながら、手作りならではの温かみも表現できるため、飾るたびに空間の印象が豊かになります。これらの特徴を理解しておくことで、次の制作ステップである材料選びやデザインづくりがより楽しく進められます。

    プリザーブドフラワーリースの作り方に必要な材料・道具一覧

    リース台の種類と選び方

    プリザーブドフラワーリースを美しく仕上げるためには、まずリース台選びがとても重要です。台がしっかりしていないと、花材を配置したときに全体のバランスが崩れたり、飾っている間に歪んでしまうことがあります。一般的に使われるのは「木製」「つるタイプ」「スポンジ土台」の3種類です。木製リース台は安定感があり、花を密に配置したい場合に向いています。つるタイプの台は自然な表情が出るため、ナチュラルな雰囲気を出したいときにおすすめです。スポンジ土台は花を挿し込んで固定することができ、丸みのある立体的なデザインが作りやすいのが特徴です。どの種類を選ぶ場合でも、サイズは直径20〜25cmが最も扱いやすく、部屋に飾ったときの見映えも良いため、多くの人に選ばれています。色や形にこだわることでリース全体の雰囲気が変わるため、完成イメージに最も近いものを選ぶことが大切です。

    必要な花材と色合わせの基本

    プリザーブドフラワーリースに使われる代表的な花材は、ローズ、アジサイ、カスミソウ、ユーカリ、シナモンスティック、実ものなどです。特にアジサイは、花弁が重なってボリュームが出やすく、リースのベース作りに欠かせない存在です。ローズはリースの主役となるため、色味やサイズを最初に決めておくと全体が整いやすくなります。色合わせを考える際は「同系色の濃淡」を意識すると失敗しにくく、統一感のある華やかなリースに仕上がります。例えば、ピンク系でまとめる場合は、ローズは濃いピンク、アジサイは淡いベビーピンク、カスミソウは白など、メリハリを意識すると美しい立体感が生まれます。反対に、複数の色を使う場合は、配色の黄金比「ベース70%・メイン25%・アクセント5%」を意識するとバランスよく見せることができます。プリザーブドフラワーは色の種類が豊富なため、デザインの幅が広がるのも大きな魅力です。

    グルーガンなど道具の使い方

    リース制作において欠かせない道具がグルーガンです。グルーガンは高温で溶かした接着剤(グルースティック)を使って花材をしっかり固定するための道具で、プリザーブドフラワーの繊細な花びらにも適しています。使用する際は、温まったばかりのグルーは非常に熱いため、触らないように注意しながら作業を進めましょう。また、花材の根元にグルーを少量つけて、リース台に押し付けるように固定すると、美しく整った形を保てます。ピンセットは細かい花や実ものを隙間に入れる際に便利で、全体のバランスを見ながら微調整するのに役立ちます。ワイヤーやフローラルテープは一部の花材を固定する際に使われますが、プリザーブドフラワーはもともと柔らかく軽いため、グルーだけで十分固定できる場合も多くあります。道具はシンプルですが、使い方に少しコツがあるため、作業前に手元の準備を整えておくと安心です。

    初心者が揃えるべき最低限のセット

    初めてリース制作にチャレンジする人は、必要な道具を一式そろえるのが大変に感じることがありますが、実際に必要なアイテムはそれほど多くありません。最低限必要なのは、リース台、プリザーブドフラワーの花材数種類、グルーガン、グルースティック、ピンセットの5点です。これらがあればリース制作は十分にできます。特に花材については、アジサイを2〜3種類ほど用意するとベースのボリュームが出しやすく、リース全体の形が整いやすくなります。ローズやカーネーションなどの主役になる花材は、好みの色を2〜3輪選ぶとバランスがとりやすくなります。最低限のセットであっても、色の選び方次第で華やかさが大きく変わるのがプリザーブドフラワーの魅力です。あれこれ道具を増やさなくても、必要なものを厳選することで完成度の高いリースを作ることができます。

    100均アイテムで代用できるもの

    プリザーブドフラワー自体は高級感がある素材ですが、道具や一部の資材は100均で代用できるものもあります。例えば、グルーガンやグルースティックは100均でも手に入り、初心者が試すには十分な品質です。ピンセットやハサミも問題なく使用できます。ただし、花材やリース台は100均のものだとサイズが小さかったり耐久性が不足することがあるため、専門店のものを選んだ方が華やかさと仕上がりが格段に上がります。無理にすべてを安く揃えるのではなく、品質が仕上がりに影響する部分だけ専門店で購入するというバランスが大切です。

    【まとめ】

    プリザーブドフラワーリースの制作には、リース台、花材、グルーガンといった基本的な道具が揃えば十分に始められます。特に花材選びと色合わせは、リース全体の雰囲気を大きく左右するポイントであり、美しさと華やかさを表現するために欠かせません。道具は最小限でも構いませんが、仕上がりに影響する部分だけは品質の良いものを選ぶと、完成したときの満足度が大きく高まります。素材の魅力を最大限に活かしながら、自分のイメージに合った華やかなリースを作るための基礎知識として、この章の内容を役立ててください。

    プリザーブドフラワーリースの作り方

    作業前の準備と安全対策

    プリザーブドフラワーリースを美しく作るためには、作業を始める前の準備がとても大切です。準備が整っていると、花材が扱いやすくなり、グルーガンの安全性も高くなります。特にプリザーブドフラワーは繊細な素材なので、落ち着いて作業できる環境づくりが仕上がりの美しさにつながります。

    作業前に準備しておきたいことは次のとおりです。
    ● 作業スペースの準備

    • テーブルの上を広く片づける
    • 花材を種類ごとに並べておく
    • 花びら同士が押しつぶれないよう、重ねずに並べる

    ● 道具の安全準備

    • グルーガンの下に耐熱シートを敷く
    • コンセント位置を確認し、コードが手に引っかからないようにする
    • グルーガンは温度が高くなるため、作業中にノズルへ触れないよう注意する

    ● 花材を扱いやすくする環境調整

    • 加湿器を軽くつけて湿度を50%前後に保つ
    • 手の油分をティッシュで軽く拭き取り、花びらへ皮脂がつくのを防ぐ

    この準備を整えることで、作業のしやすさがぐっと上がり、仕上がりがより華やかになります。

    花材の下処理と配置の決め方

    花材の下処理をすると、リースの形が整いやすくなります。そのため、最初の段階で「使いやすい状態」に整えておくことが重要です。下処理をすることで、花材が自然になじみ、完成したときの統一感が生まれます。

    ● アジサイの下処理

    • 大きい房は小さく分ける
    • ボリュームの違う束を作ることで、隙間を埋めやすくなる

    ● 主役となる花材(ローズ・カーネーションなど)の準備

    • 茎が長い場合は短くカット
    • 必要に応じてワイヤーを巻き、花の根元を補強

    ● 実もの・カスミソウの準備

    • 数本ずつに分け、小さな束にしておくと扱いやすい

    次に、全体のバランスを見るために 仮置き を行います。
    仮置きのポイントは次のとおりです。

    ● 仮置きのコツ

    • 主役の花材を最初に置く
    • 同じ色が隣同士に固まらないように散らす
    • 全体を見ながら「色の流れ」が自然になるように調整する

    リースは円形なので、どの角度から見ても美しくなるように仮置きを丁寧に行うことが大切です。

    リース台へ花を固定する手順

    ここでは、実際に花を固定していく流れを段階的に説明します。流れが分かりやすいよう、手順を箇条書きにまとめました。

    ① ベース(アジサイ)を貼る

    • 少量のグルーをアジサイの根元につける
    • リース台に軽く押し当てて固定
    • 時計回りに全体へ貼っていく
    • 色の濃淡が自然に混ざるように重ねる

    ② 主役の花(ローズなど)を配置

    • リース全体のバランスを見て、目立たせたい位置を決める
    • 根元にグルーをつけ、少し深めに差し込むように固定
    • 同じ花を使う場合は、均等に散らした配置にすると華やかさが出る

    ③ アクセント(実もの・小花)を入れる

    • ピンセットを使い、隙間に入れたい位置へ差し込む
    • 小花は左右対称になりすぎないようランダムに配置
    • 全体を見ながら、空いている部分を埋めるように調整

    ④ 全体を確認し、微調整

    • 上・横・斜めなど角度を変えて確認
    • 花材が出っ張りすぎているところを押しこむ
    • 足りない部分に小花を追加してバランスを整える

    バランスよく美しく仕上げるコツ

    華やかで長持ちするリースに仕上げるには、ポイントを押さえた配置が重要です。どの角度から見ても自然に見えるリースは、花材の高さ・色のバランス・空間の使い方が整っていることが特徴です。

    美しく見せるためのコツは次のとおりです。

    ● 色の偏りを避ける

    • 濃い色が片側に寄らないよう均一に散らす
    • 同じ種類の花はリース全体に分けて配置

    ● 奥行きを意識する

    • 小花は少し奥に押しこみ、主役の花は手前に配置
    • 重ね方に段差をつけることで立体感が生まれる

    ● 空間のバランスを整える

    • スカスカになっていないかチェック
    • 逆に詰め込みすぎると重い印象になるため、適度な余白を残す

    ● さまざまな角度から確認

    • 正面だけでなく、横・上からも見て整える
    • 壁にかける予定の場合は、実際に壁へ当てて見て確認すると自然さが分かる

    これらのコツを意識することで、華やかさと品のある雰囲気を両立したリースに仕上がります。

    作成にかかる時間の目安

    プリザーブドフラワーリースの制作時間は、配置や花材量によって変わりますが、多くの場合 1〜2時間ほど です。特に初めて作る場合は、花材の下処理や仮置きにゆっくり時間をかけた方が、最終的にバランスが整った作品になります。時間よりも、丁寧さが美しさにつながります。

    【まとめ】

    この章では、準備・下処理・配置・固定・調整という一連の流れを、箇条書きを交えてわかりやすくまとめました。プリザーブドフラワーは繊細な素材ですが、手順を丁寧に進めれば、華やかで存在感のあるリースが作れます。次の章では、より美しく仕上げるために「失敗しないコツとNG行動」を詳しく解説していきます。

    失敗しないプリザーブドフラワーリースのコツとNG行動

    避けたい配置の癖

    プリザーブドフラワーリースを作るとき、無意識に出てしまう“配置の癖”があります。花材を並べているときは気づきにくいのですが、完成してから「あれ、なんだか片側が重い…」と感じる原因になるため注意が必要です。

    特に多いのが、同じ種類や同じ色の花をついまとめて置いてしまう癖です。まとまりが出るように思えても、リースは円形なので、片側に濃い色が寄るとバランスが崩れやすくなります。また、花の向きをすべて同じ方向に揃えてしまうと、表情に動きが出ず、平板でのっぺりした印象にもつながります。

    避けたい癖はありますが、改善は難しくありません。時々テーブルから少し距離を置き、正面・斜め・上から全体を眺めてみると、偏りに気づきやすくなります。観察の角度を変えることが美しさを保つ鍵です。

    花材が崩れやすいときの対処法

    プリザーブドフラワーは柔らかく、湿度の影響も受けやすいため、扱い方によっては花びらが崩れたり千切れたりすることがあります。特にアジサイやローズは繊細な部分が多いため、最初は戸惑う人も少なくありません。

    もし作業中に花材が崩れやすいと感じたら、まずは花材のサイズや扱い方を見直してみるのが効果的です。例えばアジサイは大きい房をそのまま使おうとすると、無理に押し込んだ部分から崩れやすくなります。小さく分けて使うことで、形も整い、無理な力をかけずに配置できます。

    ローズやカーネーションなど、存在感のある花材は、花の根元に軽く触れながら形を整えてあげると、自然な姿を保ちやすくなります。花びらが広がりすぎる場合は、ワイヤーなどで根元を少し補強すると安定して固定できます。また、湿度が40%を下回ると花材が乾燥しすぎて割れやすくなるため、加湿器で部屋の湿度を少し高めに保つことも有効です。

    色選びでよくあるミスと改善策

    プリザーブドフラワーの魅力は豊富なカラーにありますが、その分“色合わせの難しさ”に戸惑う人も多いです。色が美しくても、組み合わせ方によってリース全体の雰囲気が大きく変わるため、ポイントを押さえておくことはとても重要です。

    例えば、鮮やかな色をたくさん使いすぎると、リース全体が重く見えてしまうことがあります。華やかな色はアクセントにとどめ、ベースには淡い色や白・ベージュ・グリーンなどの落ち着いた色を使うと、華やかさと上品さを両立した自然な雰囲気が生まれます。

    また、色のカテゴリーを統一しないまま進めると、まとまりのない印象になりがちです。パステル系か深みのある色味か、どちらを中心にしたいのか最初に決めておくと、ブレることなく全体を整えやすくなります。

    具体的には下記の点を意識すると失敗しにくくなります:

    • 主役の色を1つ決めてから他の色を選ぶ
    • アクセントカラーは“全体の5〜10%目安”に抑える
    • 濃い色はリース全体に散らし、1箇所に固めない

    色選びは難しいようで、実は“最初の基準”を決めることで大きく改善できます。

    リース台の扱いで気をつけたいこと

    リース台は作品の土台であり、ここが安定していないと美しさも長持ちしません。花材が崩れる・傾くといった問題の原因は、実は“花の固定ではなく台の扱い”にあることも多いです。

    スポンジ台の場合、深く刺しすぎるとスポンジがゆがみ、花材が抜けやすくなります。逆に、つるタイプの台は押し込みすぎるとつるが折れてしまうことがあるため、無理をしない範囲で固定することが大切です。

    また、作品が完成したときに傾いて見える場合は、花材が片側だけ重くなっている可能性があります。配置の途中で一度、軽く壁に近づけて“飾ったときの見え方”をチェックすると、偏りに気づきやすくなります。

    リース台を丁寧に扱うことは、見た目の美しさだけでなく、長期的な耐久性にもつながります。

    よくある失敗例と改善ポイント(一般的な例)

    多くの人が初めてリースを作るときに経験しやすい失敗があります。これらは珍しいものではなく、誰でも通るプロセスのようなものです。原因と改善策を知っておくことで、同じミスを避けやすくなります。

    たとえば「花材がすぐ落ちてしまう」という悩みは、グルーの量が少なすぎることが原因のひとつです。根元にしっかりグルーをつけて、押し当てるように固定すると安定しやすくなります。また、「リースがスカスカで寂しい」という場合は、アジサイやカスミソウなどの小花を重ねて奥行きを出すことで、華やかさが増します。

    デザインのまとまりが感じられないときは、主役の花の位置があいまいになっている可能性があります。主役の花を最初に置き、そこから外側へ広げるように配置していくと方向性が定まりやすくなります。

    失敗は“原因さえわかれば必ず改善できるもの”です。リースづくりを楽しみながら、自分なりの美しさを探すきっかけにもなります。

    【まとめ】

    この章では、プリザーブドフラワーリース制作で起こりやすい失敗と、その改善策をバランスよく整理しました。配置の癖、色選び、花材の扱い方、リース台の使い方など、どれも少し意識するだけで仕上がりが大きく変わります。

    華やかで長持ちするリースを作るためには、焦らず丁寧に向き合うことが大切です。小さな失敗も、次に生かすヒントとして活用することで、より洗練された作品へとつながります。

    より長持ちさせるための保存・飾り方のポイント

    湿気・日光から守る飾り方

    プリザーブドフラワーリースを長く美しく保つためには、飾る場所の環境が非常に重要です。プリザーブドフラワーは生花とは異なり水分を必要としませんが、湿気や直射日光には弱く、これらが原因で色あせや花びらの変形が起こることがあります。特に湿度の高い場所では花材が柔らかくなり、ベタつきや変形が発生しやすくなります。反対に、乾燥しすぎると花材が割れやすくなり、触れた瞬間に花びらが欠けることもあります。最適な環境の目安は湿度40〜60%で、直射日光が当たらない明るい場所が理想です。

    飾る際は、窓辺のカーテン越しでも日差しが強すぎる場合は注意が必要です。間接的な光が当たる程度の壁面が、色鮮やかさを長く保つのに向いています。また、エアコンの風が直接当たる場所は乾燥が進むため避けた方が無難です。風の通り道では花材が揺れて傷むこともあるため、適度に空気が流れる程度の位置に飾ると良い状態を保ちやすくなります。飾り方にはほんの少し工夫が必要ですが、その差が数ヶ月後、あるいは1年後の美しさに直結します。

    色あせを防ぐための置き場所選び

    プリザーブドフラワーは紫外線に弱く、日差しが強い場所で飾ると色あせが起きる可能性があります。これは加工過程で色素が安定していても、紫外線が当たり続けることで退色が進むためです。色あせを防ぎたい場合は、部屋の中でも特に「日光が直接届かない位置」を選ぶことがポイントです。例えば玄関の内側や、廊下の壁、家具の側面などは光の当たり方がやわらかく、飾るのに適した場所といえます。

    また、ガラス扉の近くや、日中に日差しが部屋の奥まで入る間取りの場合は注意が必要です。ガラス越しの光でも紫外線は通過するため、リースへ影響が出やすい環境になります。どうしても窓近くに飾りたい場合はUVカットフィルムを窓に貼ると影響を軽減できます。色の鮮やかさを長く楽しむためには、置き場所に意識を向けることが重要で、少しの工夫でリースの寿命が大きく伸びます。

    ホコリを減らす保管の工夫

    長く飾っていると、どうしてもホコリがたまってきます。プリザーブドフラワーは静電気を帯びやすいため、特に乾燥しやすい季節はホコリが付きやすくなります。ただし、生花のように水洗いはできませんし、ドライフラワーのように強く吹き飛ばすと花びらを傷めてしまうことがあります。そのため、優しくホコリを取ることが大切です。

    ホコリを減らす工夫としては、飾る位置を工夫することが効果的です。家具の上や空気の通り道に飾るとホコリがたまりやすいため、できれば壁面に飾ると付着が減ります。また、ホコリが目立つ場合は、柔らかいメイクブラシやエアダスターの弱風を使って、軽く払うように掃除すると花材を傷めにくくなります。布で拭こうとすると、花びらが引っかかって欠ける可能性があるため避けた方が安全です。

    さらに、長期間飾らず保管する場合は、透明な箱に入れて直射日光から守りつつ、風通しの良い暗めの場所へ置くのが理想です。箱にしまうだけでもホコリの付着を大幅に減らせるため、美しさを保つには効果的な方法です。

    長期間美しさを保つメンテナンス

    プリザーブドフラワーリースを長く楽しむためのメンテナンスは、ほんの少しの心がけで大きな効果があります。メンテナンスと言っても難しいことはなく、時々状態を確認し、必要に応じて微調整を行う程度で十分です。

    花材の中には、季節による湿度の変化で形がわずかに変わる場合があります。そのようなときは、力を入れずに優しく整えれば元の形に戻りやすくなります。また、グルーで固定されている部分が緩んだ場合は、少量のグルーをつけ直して補強しておくと、全体の安定感が保てます。

    ときどきリースを「方向を変えて飾る」ことも効果的です。光の当たり方や空気の流れは場所によって差があり、長期間同じ向きで飾っていると一部分だけ乾燥しすぎたり、色が変わったりすることがあります。数ヶ月に一度向きを変えるだけでも、リース全体を均一な状態に保つのに役立ちます。

    作成後に感じやすい変化についての一般的な例

    プリザーブドフラワーリースを飾っていると、時間とともにいくつかの変化を感じることがあります。これは個々の環境によって差がありますが、一般的に起こりやすいものを知っておくと安心して楽しめます。

    例えば、アジサイの色味がわずかに濃く見える時期があります。これは湿度によって花材が水分を吸収し、色が深く見えるためです。また、乾燥が続く季節には花びらが少しだけ硬く感じられることもありますが、湿度が安定してくると元の質感に戻ることが多いです。

    こうした変化はプリザーブドフラワー特有の自然な反応であり、必ずしも劣化とは限りません。むしろ素材ならではの風合いの変化として捉えると、より愛着を持って飾ることができます。長期間美しさを楽しみたい場合は、気づいたタイミングで軽く状態をチェックし、必要に応じて整えることが大切です。

    【まとめ】

    この章では、プリザーブドフラワーリースを長く美しく保つための保存方法や飾り方のポイントを紹介しました。湿気や日光から守ること、適切な置き場所の選び方、ホコリ対策、そして簡単なメンテナンスを心がけることで、リースの美しさは大幅に長持ちします。プリザーブドフラワーは丁寧な扱いさえ意識すれば、長い期間その華やかさを保ち続ける魅力的な素材です。これらのポイントを押さえておくことで、飾る空間がより特別なものになっていきます。

    オリジナルアレンジの楽しみ方とデザイン応用

    季節のイベント用アレンジ

    プリザーブドフラワーリースの魅力のひとつは、季節やイベントに合わせてテーマ性のあるデザインが作れることです。花材の色が長期間変わりにくいため、季節のイメージをしっかり表現でき、毎年使えるインテリアとして楽しめます。

    春であれば、淡いピンクやクリーム色、ライトグリーンを組み合わせると優しい印象に仕上がります。桜色に近いアジサイや、ふんわりとしたカスミソウを加えると、春らしい軽やかさが出ます。夏はブルーやホワイトを基調にすると爽やかな雰囲気になり、貝殻モチーフや光沢のあるリボンを加えることで、海辺のような清涼感を表現できます。

    秋の場合は、濃いオレンジやボルドー、ブラウン系の落ち着いた花材を使い、シナモンスティックやドライオレンジをアクセントにすると、季節感がぐっと引き立ちます。冬はホワイトやシルバー、ダークグリーンなどを使うと、凛とした華やかさが生まれ、クリスマスシーズンには赤い実ものを少量加えることで存在感のあるデザインに仕上がります。

    季節の色を意識するだけで、リース全体の印象は驚くほど変わります。プリザーブドフラワーならではの深い色味が、季節感のある作品に上品さを添えてくれます。

    色の組み合わせの黄金比

    美しいリースを作るために役立つのが「色の黄金比」です。リースは円形であるため、どの角度から見ても調和が必要です。このとき、色の比率を決めておくと自然なまとまりが生まれ、華やかさとバランスを両立できます。

    もっとも活用しやすい黄金比は 70:25:5 の構成です。

    • 70%:ベースカラー(アジサイなど)
       リース全体の印象を決める大部分の色。淡い色やニュートラルカラーが使いやすいです。
    • 25%:メインカラー(主役のローズなど)
       視線が集まる花材を配置し、存在感と華やかさを出します。
    • 5%:アクセントカラー(実もの・濃い色)
       少量でリース全体を引き締める役割。使いすぎないことが大切です。

    例えば、ホワイトのアジサイをベースにし、ピンクのローズをメインに配置し、最後にボルドーの実ものを少し加えると、全体が整いながらも華やかで印象的に仕上がります。色の量を意識することで、複雑に見える組み合わせでも自然な美しさを作り出せます。

    リボン・パーツの追加方法

    プリザーブドフラワーリースにリボンやパーツを加えると、デザインの幅が一気に広がります。特にリボンは印象を大きく変える力があり、クラシックにもナチュラルにも、華やかにもアレンジできます。

    リボンを加える際は、 太さ・素材・位置 の3つを意識します。

    まず、リボンの太さはリースの大きさとバランスを取るために重要です。直径20〜25cmのリースなら、幅2〜3cmほどのリボンを使うと主張しすぎず自然に馴染みます。素材はサテン・オーガンジー・リネンなどで印象が変わり、サテンは高級感、オーガンジーは透明感、リネンはナチュラルさを演出できます。

    リボンを置く位置は、リースの下部や横に寄せるとバランスが取りやすく、中心ではなく“少しずらす”ことで、全体の流れに動きが生まれます。結び方はシンプルなワンポイントにすることで、花の美しさを邪魔せず、アクセントとして機能します。

    また、松ぼっくりや小さな木の実、パールピックなどのパーツも上手に使うと、テーマ性のあるリースが作れます。たとえば冬のリースにパールを少し加えると雪のようなきらめきが生まれ、柔らかい雰囲気を引き立てます。

    自分だけのテーマで作るアイデア

    オリジナルリースを作りたい人におすすめなのが、「テーマ」を先に決めるデザイン法です。テーマを決めることで花材選びや色の方向性が揃い、完成したときに統一感のある作品になります。

    テーマの例としては次のようなものがあります。

    • 「花の色で世界観を作る」リース
       例:ミモザ風のイエリーリース、モーブピンクだけで作る大人可愛いリース。
    • 「季節・イベント」を主題にするリース
       例:春色パステル、夏のマリン、秋の木の実、冬のホワイトクリスマス。
    • 「部屋のインテリアに合う色で作るリース」
       家具や壁の色に合わせることで、一体感のある飾りに。
    • 「贈り物として作るリース」
       相手の好きな色を中心にデザインすると特別感が生まれます。

    テーマは難しく考える必要はありません。「好きな色」「季節」「飾りたい場所」などから一つ決めるだけで、迷わずに制作を進められます。

    一般的によく見られる応用デザインの例

    プリザーブドフラワーリースはアレンジの自由度が高く、作品のバリエーションは無限に広がります。ここでは、一般的によく見られる応用デザインを紹介します。

    たとえば、半分だけ花を密に配置した“ハーフリース” は人気のアレンジです。ベースを見せるデザインなので、ナチュラルで軽やかな印象になります。対照的に、リース全体にぎっしり花材を配置する“フルリース”は、華やかで存在感が大きく、インテリアの主役になります。

    また、色を2色に絞った“ツートーンリース”はシンプルでモダンな印象をつくれます。例えば、ホワイト×グリーンの組み合わせはどんな空間にも馴染みやすく、清潔感のある雰囲気になります。

    こうした応用デザインを参考にしながら、自分の好みに応じて自由にアレンジできるのも、プリザーブドフラワーリースならではの楽しみです。

    【まとめ】

    この章では、プリザーブドフラワーリースをより美しく、個性的に仕上げるためのアレンジ方法やデザインの応用を紹介しました。季節感のある配色や、リボン・パーツの使い方、色の黄金比など、少しの工夫で作品は大きく変わります。テーマを決めたり、配色に一貫性を持たせることで、手作りとは思えないほど洗練されたリースに仕上げることができます。自分らしいデザインを楽しみながら、長く飾れる作品づくりに挑戦してみてください。

    今日からプリザーブドフラワーリースづくりを始めよう

    プリザーブドフラワーリースづくりは、花の美しさを長期間楽しめる特別なクラフトです。本記事では、プリザーブドフラワーの特徴、必要な材料、作り方の手順、失敗しないコツ、長持ちさせるための保存方法、そしてオリジナルアレンジの楽しみ方まで、制作に必要な知識を一通り紹介しました。

    重要なのは、花材の選び方や配置のバランスを丁寧に意識すること。色の濃淡、奥行き、リース台との相性など、少しの工夫で作品の華やかさは大きく変わります。また、プリザーブドフラワーは湿度や日光の影響を受けやすいため、飾る場所を工夫することで美しさを長く保てます。

    オリジナルデザインにも広がりがあり、季節やテーマに合わせて制作することで、飽きのこないインテリアアイテムとして活躍します。贈り物としても喜ばれ、手作りならではの温かさや特別感を届けることができます。

    今日からあなたも、プリザーブドフラワーの持つ華やかで長持ちする魅力を形にして、日常に彩りを添える作品づくりを楽しんでみてください。

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