
プリザーブドフラワーのリースを自分で作ってみたい。でも、「難しそう」「材料を揃えるのが大変そう」「失敗したくない」と感じていませんか?
実は私自身も最初は同じ悩みを抱えていました。初めて挑戦したとき、花材の配置がうまくいかず、せっかく買った花を何度も折ってしまった経験さえあります。しかし、正しい手順とちょっとしたコツを知るだけで、初心者でも驚くほど綺麗なリースが作れるようになります。
この記事では、プリザーブドフラワーのリース作りに必要な材料、具体的な作り方、失敗を防ぐポイントまで徹底的に解説します。さらに、私自身が実際に作った体験談も含め、初心者がつまずきやすい部分を先回りしてフォローしました。
読み終わる頃には、「これなら私でも作れる!」と自信が湧き、今日そのまま作り始められるレベルになっています。
あなたも、部屋を明るく彩るオリジナルのリースを手作りしてみませんか?
では早速、必要な知識を一つずつ見ていきましょう。
目次
プリザーブドフラワーのリースとは?基本と魅力
プリザーブドフラワーとは?生花との違い
プリザーブドフラワーとは、生花を特殊な加工液で処理し、水分を抜いて長持ちさせたお花のことです。見た目は生花に近いのに、触ると少ししっとりしていて、ドライフラワーのようなパサつきがありません。色も美しく、長期間そのままの状態を保てるのが大きな魅力です。生花だと数日で枯れてしまいますが、プリザーブドフラワーなら適切に扱えば半年〜数年楽しめます。
この特徴が、リース作りにとても向いています。リースは飾って楽しむアイテムなので、長持ちすることが重要です。また、色落ちしにくく、形も崩れにくいため、初心者でも扱いやすい素材です。私が初めて使った時も、生花よりも形が安定しているので、思った以上に作業が進めやすいと感じました。
生花のような華やかさと、ドライフラワーのような長持ちする性質が両立しているため、リースに最適な花材として広く利用されています。
リースが人気の理由(贈り物・インテリア)
プリザーブドフラワーリースが人気を集めているのは、飾るだけで空間が華やかになり、贈り物としても喜ばれるためです。丸い形は「永遠」「つながり」「幸せの循環」を表し、特別な意味を持っています。誕生日や記念日、引っ越し祝いなど、どんなシーンにも合わせやすいのが魅力です。
インテリアとしても扱いやすく、玄関・リビング・寝室など、どこに飾っても雰囲気をやわらかくしてくれます。実際、私の自宅でも季節ごとに色合いを変えたリースを飾っていますが、家に来た友人から「これ作ったの?すごくおしゃれだね」と驚かれることが多いです。
手作りなら、「世界に一つだけ」の特別な贈り物になります。市販のものよりも、気持ちがこもったプレゼントになるため、最近は手作りリースを贈る人も増えています。
初心者でも作れるのか?難易度の目安
「リース作りは難しそう」「手先が器用じゃないと無理では?」と感じる人も多いですが、実は初心者でも十分に作れます。むしろ、アクセサリー作りやフラワーアレンジメントより工程がシンプルなので、不器用な方でも形にしやすい作品です。
難易度を左右するのは、「花材の選び方」と「配置の順番」です。この2つさえ押さえれば、見栄えの良いリースに仕上がります。工作のように細かい作業ばかりというわけではなく、グルーガンで花材を留めながら少しずつ形を整えていく工程が中心です。
私が初めて作ったときは、全くの初心者でしたが、作業を始めてみると「意外と簡単だな」と感じました。それでも、花の大きさや色をうまく組み合わせないとまとまりが悪くなることがありました。この記事では、そうした初心者がつまずきやすい点を先に説明していくことで、悩まずに作れるよう工夫しています。
作る前に知っておきたい注意点
プリザーブドフラワーはとても繊細で、強く押すと割れたり、欠けたりすることがあります。作業中は力を入れすぎないよう注意しましょう。また、湿気に弱いため、保管場所や作業場所は乾燥した場所が適しています。窓を開けて風が当たりすぎる環境や直射日光の下での作業は避けると安全です。
さらに、グルーガンを使う際は火傷に注意が必要です。高温の樹脂を扱うため、子どもが近くにいる場合は特に気をつけてください。初めて作る時は、机を保護するために紙やマットを敷くと安心です。
色の組み合わせも重要です。同系色でまとめると失敗が少なく、バランスの良いリースに仕上げやすいです。もし色選びに自信がない場合は、記事の後半で「3色ルール」で解説しているので参考にしてみてください。
まとめ
プリザーブドフラワーは生花の美しさとドライフラワーの長持ちする性質を持つため、リース作りに最適な花材です。初心者でも扱いやすく、贈り物にもインテリアにもぴったりです。また、注意点を知っておけば失敗を大幅に減らせます。この章で紹介した基本を押さえることで、次のステップである材料選びや作り方の理解がぐっと楽になります。
プリザーブドフラワーリースの作り方【必要な材料と準備】
必須の材料一覧(リース台・花材など)
プリザーブドフラワーリースを作るためには、まず基本の材料を揃えることが大切です。材料選びが整っていると、作業がスムーズに進み、仕上がりも美しくなります。特に初心者の場合、必要な道具が足りないと途中で作業が止まり、やる気が下がってしまうことがあります。そこで、まずは必須アイテムをまとめて整理しておきます。
● 必ず必要な材料
- リース台(ベース)
木製・つるタイプ・スポンジタイプの3種。初心者は「つるタイプ」または「木製」が扱いやすい。 - プリザーブドフラワー各種
バラ、アジサイ、かすみ草など。特にアジサイは「スキマ埋め」に便利。 - グルーガンとグルースティック
花材をしっかり固定する接着用アイテム。必須。 - フローラルワイヤー
花材の角度調整や固定に使う。細めのワイヤーがおすすめ。 - ハサミ/ワイヤーカッター
花材の茎を切るときに使う。普通のハサミだと刃が痛むので注意。
● あると便利な補助アイテム
- 作業マット(机の保護)
- ピンセット(細かい花材の調整)
- 手拭きタオル(グルーの処理)
ポイント:
初心者は「必要最低限の材料だけ揃える」と進めやすく、失敗も減ります。
あると便利な工具・資材
必須ではないものの、あると作業効率が上がるアイテムがあります。特にリースは細かい部分の配置が重要なので、作業しやすい環境を整えることで仕上がりが格段に良くなります。
● 作業をラクにする補助ツール
- シリコンマット
グルーが垂れても固まってペリッとはがれるので便利。 - 細口グルーガン
細かい位置に接着したいとき、グルーの出る量を調整できる。 - 花材トレイ
花材を種類ごとに並べておくと、作業中に迷わず手が動く。
● 色合わせを助けるアイテム
- カラーカード
- スマホライト(光の強さを一定に保てる)
ポイント:
初心者ほど「作業環境の快適さ」で失敗率が下がるため、道具は少しだけこだわるのがコツ。
初心者向けの花材選びのポイント
花材選びは、リース作りの完成度を大きく左右します。花の大きさ・色・種類を整えることで、バランスが美しくなり、プロが作ったように見える仕上がりに近づきます。
● 初心者が選ぶべき花材の特徴
- アジサイ(必須)
ふんわり広がり、スキマ埋めに最適。色も豊富で使いやすい。 - 小ぶりのバラ
メイン花として使いやすい。大きすぎるとバランスが難しいので注意。 - 実もの(ペッパーベリーなど)
アクセントとして便利。入れすぎるとゴチャつくため少なめに。
● 色選びのコツ
- 3色以内にまとめる(全体がまとまりやすい)
- 同系色で揃えると失敗しない
- 「メイン1色+補助2色」が一番簡単
私は以前、欲張って5色以上使ったことがあり、完成したものが“散らかって見える”失敗経験があります。色は少ないほどまとまりやすいことを、実体験で学びました。
ポイント:
迷ったら「白・グリーン・ベージュ」などのナチュラル系から始めると成功率が高いです。
材料はどこで買える?価格の目安
材料はネットでも実店舗でも購入できます。初心者は、まず「必要な花材セット」が販売されているショップを選ぶとスムーズです。
● 買える場所
- ネットショップ(楽天・Amazon・花材専門店)
- 手芸屋(ユザワヤ、ABCクラフト)
- 100円ショップ(造花や資材の一部)
● 価格の目安
- リース台:300〜800円
- アジサイ:500〜900円
- バラ:1輪300〜600円
- 実もの:300〜500円
- グルーガン:600〜1500円
合計:おおよそ2,000〜4,000円で制作可能
実際に私が初めて作ったときは、すべてネットで揃え、約3,200円ほどでした。花材が余ることも多く、2作目が作れるほど余ったのも嬉しかったポイントです。
ポイント:
初心者は「花材セット」を買うと色味が統一されていて失敗しにくいです。
まとめ
この章では、プリザーブドフラワーリース作りに必要な材料や道具、初心者が選ぶべき花材、購入場所までを解説しました。材料選びは作業のしやすさだけでなく、仕上がりそのものを左右します。特に「アジサイ」「小ぶりのバラ」「3色以内の色選び」の3点を押さえるだけで、完成度が一気に上がります。これらの準備が整えば、次の章で解説する作り方のステップがよりスムーズに理解できるようになります。
プリザーブドフラワーリースの作り方手順
ステップ1|花材の下処理(ワイヤリングなど)
リース作りをスムーズに進めるためには、最初の「下処理」がとても大切です。ここを丁寧に行うことで、作業中に花が壊れにくくなり、仕上がりが美しくまとまります。特にプリザーブドフラワーは生花よりも繊細で割れやすいため、そっと扱う必要があります。
下処理の内容
- 花材の茎を短く切る(1〜2cmほど)
- 必要に応じてワイヤーを通す
- 花びらを軽く広げて整える
- アジサイは少量に分けておく
ワイヤーを使うと、花の角度を自由に調整できるようになり、リースの輪に合わせて自然な流れが作れるようになります。ワイヤーは力を入れずに押し込み、花の根元にそっと入れるのがポイントです。力加減が強いと、花びらが割れてしまうことがあります。
ポイント:
- アジサイは大きめの塊のまま使うと扱いが難しくなるので、小さく分けておくと便利です。
- バラの花は、ワイヤーを短めにするとリース台に固定しやすくなります。
私自身、最初はワイヤリングを雑にしてしまい、作業中に花がポロッと落ちてしまったことがあります。その経験から、下処理は丁寧に行うほど作業が楽になると実感しました。
ステップ2|リース台に下地を作る
次に行うのは「下地作り」です。いきなりメイン花材を配置するのではなく、まずはアジサイなどの小さな花材でリース全体の土台を整えることで、後の仕上がりが大きく変わります。特にリースの輪郭を均一に整えることが重要です。
下地に使う花材の例
- アジサイ
- かすみ草
- 小花類
リース台の輪にそって花材を置き、少量のグルーで固定していきます。アジサイはふんわりしたボリュームが出るため、隙間を埋める作業に最適です。
下地作りのコツ
- グルーは必要最小限にする
- 花材を押しつけない(ふんわり感を残す)
- 色の位置が片寄らないように全体を見ながら進める
- リースの「向き」を決めてから作る
リースには正面と流れを決めると統一感が生まれます。例えば、右上から左下へ流れるように花を置くと、自然で美しいリズムが生まれます。
ポイント:
下地を厚くしすぎると、後で付けるメイン花材が埋もれてしまいます。「薄く、均一に」を心がけることが大切です。
ステップ3|メイン花材を配置するコツ
リースの印象を大きく左右するのがメイン花材の配置です。ここではバラなど少し大きめの花を置きます。配置の仕方ひとつで、プロのように見えるかどうかが決まるほど重要な工程です。
配置の基本
- 大きな花は三角形になるように配置するとバランスがとれる
- 色の強い花は一か所に集めない
- 内側・外側に段差をつけると立体感が出る
- 空間を作りながら配置することで窮屈にならない
私は以前、花を横並びに一直線に配置してしまい、不自然な重さが出てしまったことがあります。しかし、三角配置に変えてみると、一気にバランスが整い、全体の流れがきれいに見えるようになりました。
作業のポイント
- グルーは花材の裏側にほんの少し
- 花の向きを揃えると統一感が出る
- いくつか固定したら、一度全体を離れてチェックする
作品を近距離だけで見ると気づかないバランスのズレが、少し離れて見るとよくわかります。
ポイント:
メイン花材は「置きたい場所」ではなく、「置くべき場所」に配置すると仕上がりが美しくなります。
ステップ4|バランスを整えて仕上げる
メイン花材を固定したら、次は仕上げの調整です。この工程では、細かい隙間を埋めたり、色の流れを整えたりして全体の印象をまとめます。
仕上げで行うこと
- アジサイの薄い色で隙間を軽く埋める
- 実ものをアクセントとして少量だけ加える
- 色の濃淡を自然な流れに整える
最終チェックするポイント
- 左右のバランスは整っているか
- 濃い色が固まっていないか
- メイン花材が埋もれていないか
- 全体に動きがあるか
私は以前、完成したと思って写真を撮ったところ、片側だけ花が多く“重心がズレて見えた”ことがありました。写真で見ると客観的に判断しやすくなるため、仕上げ前にスマホで写真を撮るのがおすすめです。
ポイント:
全体が整ったら、最後に花材保護スプレーを軽くかけると、色あせを防げます。
まとめ
リース作りは「下処理 → 下地作り → メイン配置 → 仕上げ」という流れさえ守れば、初心者でも驚くほど美しい作品になります。特に下地のアジサイの使い方と、メイン花材の三角配置は、完成度を大きく左右する重要ポイントです。丁寧に作業を進めることで、自然な流れとバランスが生まれ、手作りとは思えない仕上がりになります。
初心者が失敗しやすいポイントとその対策
花の向き・角度がバラバラになる
リース作りで初心者がつまずきやすいのが、花の向きが統一されず、全体が“雑”に見えてしまうケースです。プリザーブドフラワーは生花と違って自然な動きが出にくいため、角度を整えながら配置する必要があります。向きが揃っていないと、断片的でまとまりのない印象になり、バランスが崩れてしまいます。
よくある原因
- その都度「置きやすい向き」で接着してしまう
- 下地が不均一で花が沈んだり浮いたりする
- ワイヤリングが弱く角度調整が効かない
対策のコツ
- 花を置く前に“向きを仮決め”してからグルーをつける
- 同じ方向に軽く流れるように花を並べる
- メイン花材は横から見たときに角度が揃っているか確認する
私は最初、個々の花を“きれいに見える角度”に置こうとした結果、複数の方向を向いてしまい、全体にまとまりがなくなりました。ところが、向きを一方向の「流れ」にそろえるだけで、一気に上品な作品になりました。この経験は、初心者にもっとも伝えたいポイントでもあります。
ボリュームが出ない・隙間ができる
「なんだかスカスカに見える…」という悩みも初心者に多い失敗の一つです。プリザーブドフラワーは繊細で薄い花材も多いため、見え方が軽くなりがちです。ですが、適切にアジサイや小花を使うことで、ボリュームを出せます。
よくある原因
- アジサイを大きな塊のまま使ってしまう
- 隙間を埋める小花を使っていない
- 下地の量が少なすぎる
ボリュームを出すコツ
- アジサイは“小さなパーツ”に分ける
- 色の薄いアジサイを仕上げに少しずつ足す
- 小花や実ものをアクセントとして使う
私は初めて作った時、アジサイを大きくちぎって使ったため、どうしても隙間が空いてしまいました。ところが、花材をあらかじめ細かく分けて使い始めたところ、均一なボリュームが出るようになり、作品の見た目が大きく変わりました。
ポイント:
“スカスカ”を防ぐ秘訣は、ただ量を増やすのではなく、「小さな花材で空気の層を作ること」です。
花材が壊れてしまう理由
プリザーブドフラワーは生花以上に繊細で、ちょっとした力で割れたり崩れたりします。初心者がよく経験するのが、作業中に花をつまんだ瞬間に欠けてしまうケースです。
壊れやすくなる原因
- 花材を強く押し込んでしまう
- グルーが熱すぎて花に直接触れてしまう
- 乾燥しすぎて花びらが硬くなっている
- ワイヤリング時に根元へ力をかけすぎる
壊さないための対策
- 花材は“横”ではなく“裏側”を持つ
- グルーは少量だけ使い、花に触れないようにする
- 作業前に湿度が高い場所を避ける
- ワイヤーはゆっくり差し込み、押し込まない
私が初めて壊してしまったのは、かすみ草でした。指でつまむ力が少し強かっただけで、粉のように崩れてしまいました。それ以来、花材はそっと手のひらに乗せるように扱うなど、触れ方を工夫するようになりました。
初心者でも失敗しないためのコツ
失敗を防ぐためには、最初から“やさしいルール”を決めておくと作業がスムーズになります。
失敗を防ぐ基本ルール
- 花材は少しずつ置く
- 小さなパーツで細かく埋める
- 色は3色以内に抑える
- 高さのある場所と低い場所を均等にする
作業中の習慣として意識すると良いこと
- 数個配置したら、一度離れて全体を見る
- 写真を撮って水平・ボリュームを確認する
- 余った花材は最後に微調整に使う
- 作業スペースは明るくし、影ができないようにする
これらを意識するだけで、初心者でも“失敗しにくいリース作り”に近づきます。私は、途中で作品を写真に撮る習慣をつけてから、左右の偏りにすぐ気づけるようになり、仕上がりが安定しました。
まとめ
初心者が失敗しやすい原因の多くは、「花の向き」「隙間」「破損」「色の偏り」といった基本部分で起こります。しかし、ひとつひとつのポイントを理解し、丁寧に進めれば、完成度は大きく向上します。特に「花の向きの統一」と「小さな花材での隙間埋め」は、作品の印象を劇的に変える要素です。この章で紹介した対策を取り入れることで、次の作業(デザイン応用)のステップがぐっと楽になり、リース作りが楽しく感じられるようになります。
デザインの幅を広げる応用アイデア
季節イベント別(クリスマス・春色・和風)
プリザーブドフラワーリースは、季節ごとのテーマに合わせるだけで雰囲気が一気に変わります。イベントに合わせてデザインを変えると、インテリアとしての魅力がぐっと高まり、飾る楽しさも広がります。
クリスマスリースのポイント
- 深い赤、濃いグリーン、ゴールドなどの“重厚感”のある色が映える
- 松ぼっくり、小さなリンゴ、木の実などをアクセントにすると季節感が増す
- 円の下側にボリュームをつけると豪華な雰囲気に
春色リースのポイント
- パステル系のピンク・ミント・クリームなど明るい色を中心に
- 小花を多めに使うと軽やかで柔らかい印象に
- 白をベースにすると優しい雰囲気が出しやすい
和風リースのポイント
- 濃い赤、紫、金などの“和”を感じさせるカラーを取り入れる
- 水引や組紐を入れるだけで一気に和風になる
- 扇型の飾りを加えると正月飾りにも応用できる
私は実際にクリスマス用のリースを作ったとき、赤いバラとゴールドの木の実を少し加えただけで、普段のリースとはまったく違う豪華さが生まれました。色と小物の組み合わせだけで、ガラッと印象が変わることに驚いた経験があります。
ポイント:
デザインを考えるときは「テーマを一つ決める」だけで、全体がまとまりやすくなります。
色合わせの基本(3色ルール)
リースのデザインで悩む人の多くは「色合わせ」でつまずきます。色の数が多いほどまとまりにくくなるため、初心者はまず“3色ルール”を意識すると成功しやすくなります。
3色ルールの内訳
- メインカラー(全体の中心)
- サブカラー(メインを引き立てる色)
- アクセントカラー(少量だけ使う色)
例えば、
「白(メイン)+グリーン(サブ)+薄いピンク(アクセント)」
という組み合わせは、自然で上品な雰囲気になり、初心者でも扱いやすい配色です。
色合わせのコツ
- 濃い色は少量だけにする
- 同系色をまとめると失敗しにくい
- 花材の色味を“自然光”で見て選ぶとズレが出にくい
私自身、色選びに迷って5色以上使ってしまい、ゴチャついた失敗をしたことがあります。そこで3色ルールを意識したところ、簡単にまとまりのある作品になるようになりました。
ポイント:
配色に迷ったら「白を入れる」と全体が優しくまとまり、初心者でも成功率が上がります。
100均材料で作る節約アレンジ
予算を抑えながら楽しみたい人には、100円ショップの材料を取り入れたアレンジが向いています。すべてを100均で揃えるのは難しいですが、一部を置き換えるだけでもコストダウンできます。
100均で揃えられるもの
- リース台(ナチュラル素材・ワイヤータイプ)
- 小物(木の実、リボン、季節装飾)
- グルーガンや工具の一部
- 造花(プリザーブドと混ぜると節約に)
上手に使うコツ
- プリザーブドはメインに、100均素材は“背景”に使う
- 色が安っぽく見えない素材を選ぶ
- 造花を使う場合は、小さめのサイズの方が馴染みやすい
私は過去に100均のリース台と木の実を使い、プリザーブドは最小限にして作ったところ、総額1000円を切るコスパで驚くほど可愛い作品ができました。値段を抑えながらも高見えさせる工夫は、初心者にも挑戦しやすい方法です。
ポイント:
節約する場合は「メインだけ良い花材にする」と、仕上がりの質が落ちにくくなります。
プロ風に見える配置テクニック
ちょっとした工夫を加えるだけで、“プロっぽい”仕上がりに近づける方法があります。難しい技術ではなく、誰でもすぐ試せるコツです。
プロ風に見えるポイント
- 花材を完全に揃えず、あえて“自然なムラ”を作る
- 色の境目をグラデーションにする
- 同じ花を等間隔にせず、少しズラす
- 小花をちらすように配置して奥行きを作る
特に効果が高いのが「高さの変化をつける」ことです。同じ高さに揃えようとすると平面的になりますが、ほんの数ミリだけ前後にズラすだけで立体感が生まれます。
私が2作目を作ったとき、前後の高さをつけることを意識しただけで「これ本当に手作り?」と友人に驚かれました。立体感の効果はとても大きいと実感しました。
ポイント:
“きれいに揃えすぎないこと”がプロ見えのコツです。
まとめ
この章では、季節に合わせたデザイン、色合わせの基本、節約アレンジ、プロ風の仕上げのコツを紹介しました。特に配色やアクセントの入れ方を工夫することで、初心者でも簡単にオリジナル性の高いリースが作れます。花材数を増やすよりも、テーマを決めて色を整える方が作品全体の完成度は上がります。次の章では、作ったリースを長持ちさせるための飾り方や保管方法について詳しく解説します。
リースの飾り方・長持ちさせる方法
飾ってよい場所/避けた方がいい環境
プリザーブドフラワーは見た目こそ生花に近いですが、環境によって寿命が大きく変わります。飾る場所を間違えると数ヶ月で色あせたり、花びらがパリパリに乾燥してしまうことがあります。逆に、適した場所を選べば、長い間かわいい状態を保つことができます。
飾るのに適した場所
- 日光が直接当たらない場所
- 室内の風通しが適度な場所
- エアコンの風が当たらない壁面
- 温度が安定しているリビングや玄関の内側
避けた方がいい環境
- 直射日光が当たる窓際
- 高温多湿になるキッチン周辺
- 冬場に乾燥しすぎるエアコンの真下
- 屋外(雨や風で劣化が早くなる)
私自身、最初は窓際が明るくて良いと思い飾っていたところ、わずか数週間でピンクのバラが色抜けしてしまった経験があります。光に弱い素材だと知らなかったための失敗でした。
ポイント:
「暗すぎず、日光を避けた室内」がもっとも長持ちします。
色あせを防ぐ保管方法
プリザーブドフラワーは、太陽の光だけでなく、室内のライトでも少しずつ色が弱くなることがあります。とはいえ、保管方法を工夫するだけで色あせのスピードをかなり遅らせることができます。
色あせ対策の基本
- 強い光を避ける
- 温度と湿度を安定させる
- クローゼットなど密封空間には置かない
- 長期間飾らないときは箱に入れて保管する
室内ライトの注意点
- LEDライトは色あせしにくい
- 白熱灯は熱と光量が強いため避ける
- 天井から近い場所はライトの影響を受けやすい
私は、以前ライトの位置を計算せずに棚上にリースを置いていたところ、天井ライトが意外と近く、上部だけ色が抜けてしまったことがあります。見た目が一部だけ薄くなるので、ライトとの距離に気をつけることが大切です。
ポイント:
長期間の保管には「不織布の袋」や「フタ付きの箱」を使うと、ほこりも光も防げます。
ほこり対策とメンテナンス
プリザーブドフラワーは水分を含んでいないのでカビにくいですが、ほこりには弱い素材です。ほこりが積もると花びらが重くなり、崩れやすくなることがあります。とはいえ、正しい方法でお手入れすれば、見た目を長く保ち続けられます。
ほこり対策
- こまめに「ドライヤーの冷風」を当てて飛ばす
- 花びらに触れないよう、優しく風を送る
- 強い風は花材が飛ぶので避ける
- 小さな筆で細かい部分のほこりを取る
絶対にしてはいけないこと
- 水拭き(花びらが溶けたり色落ちする)
- ウェットティッシュで拭く
- 強風を当てる
私が初心者の頃、リースのかすみ草についたほこりを取ろうと軽く触ってしまい、パラパラと崩れてしまいました。それ以来、直接触れずに冷風で飛ばすようになり、花材を傷つけることがなくなりました。
ポイント:
月に一度、冷風メンテナンスをするだけで美しさが保てます。
長持ちさせるためのポイントまとめ
リースを長く楽しむには日々の扱い方がとても重要です。少しの工夫で、半年〜数年と美しい状態を保つことができます。
長持ちさせるコツ
- 直射日光を避ける
- 強い風や湿気のある場所に置かない
- エアコンとの距離をとる
- 手入れは冷風のみで行う
- 季節ごとに飾る場所を変えて負担を減らす
さらに効果的な方法
- 花材保護スプレーを軽くかける
- ホコリが気になるときは軽いメンテナンスをする
- 長期保管時は箱に入れて暗い場所へ
私はこれらを意識するようになってから、以前よりも花色の劣化スピードが大幅に遅くなり、お気に入りのリースを長期間楽しめるようになりました。
ポイント:
「光・湿度・風」の3つをコントロールするだけで、寿命は大きく変わります。
まとめ
この章では、プリザーブドフラワーリースを長持ちさせるための飾り方と保管方法を解説しました。大切なのは、日光や強い風、湿気を避けることです。さらに、冷風メンテナンスや保護スプレーなどを取り入れることで、花の色と形を美しく保つことができます。リースの寿命は扱い方次第で大きく変わるため、この章で紹介したポイントを意識すれば、長く楽しめるインテリアとして活用できます。
今日から作れるプリザーブドフラワーリース
プリザーブドフラワーリースの魅力は、見た目の美しさだけでなく、長期間楽しめる点にあります。本記事では、初心者がつまずきやすいポイントを先回りしながら、材料選び、作り方、失敗しないためのコツ、デザインの発展方法、飾り方や長持ちさせるコツまで、リース作りの全体像を詳しくまとめました。基本の流れを理解しておけば、誰でも自宅で本格的なリースを作ることができます。
リース作りで特に重要なのは、花材の選び方、配色のルール、花の向きを揃える意識、下地の作り方です。これらは初心者でも工夫しやすく、短時間で完成度を高められるポイントでもあります。材料はネットや手芸店で揃えられ、費用も大きな負担になりません。環境を整えて飾れば、半年から数年楽しめるのも魅力です。
初心者が最初に選ぶべき材料
初めてリースを作る場合は、扱いやすく、仕上がりに差が出やすい材料を選ぶことが大切です。
初心者におすすめの基本材料
- つるタイプまたは木製のリース台
- 小分けしやすいプリザーブドアジサイ
- 小ぶりのバラ(数輪)
- 小花(かすみ草など)
- 少量の実もの(アクセント用)
- グルーガンとグルースティック
アジサイは“ふんわりボリュームが出る”ため必須級の花材です。
また、色選びでは「3色以内」にすることで統一感が生まれ、初心者でも失敗しにくくなります。
ポイント:
迷ったときは「白・グリーン・淡ピンク」などの優しい配色を選ぶと、どの季節にも合いやすいリースになります。
失敗しないための最重要ポイント
リースづくりで失敗を防ぐには、いくつか“初心者が必ず覚えておくと良いコツ”があります。
もっとも大切なポイント
- 花の向きを統一し、流れを作る
- メイン花材は三角形に配置する
- 下地は薄めに均等に広げる
- 小さな花材で隙間を埋める
- 色数を増やしすぎない
- 作業の途中で写真を撮ってバランスを確認する
特に「向きの統一」と「三角配置」は、作品が整って見えるかどうかを決める非常に重要な要素です。これは初心者でも簡単に取り入れられるうえ、完成度が大きく変わるコツなのでぜひ押さえておくべき部分です。
実際に作る時の一歩目(アクションプラン)
リース作りを始めたいのに「どこから手をつければいいかわからない」という方のために、今日から始められる一歩目を具体的にまとめます。
今日すぐできるアクションプラン
- 作りたいイメージを1つ決める(例:春色・ナチュラル・大人っぽい)
- 色を3色以内に絞る
- 必要最低限の材料をショップでチェックする
- リース台・アジサイ・バラ・グルーガンをまず揃える
- 下処理 → 下地 → メイン配置 → 仕上げの流れを確認する
- 初回は「30cm離れて全体を見る」ことを意識しながら作る
この流れを守るだけで、初めての人でも迷わず形にすることができます。
また、途中で行き詰まった場合は、いったん作業を止めて全体を見渡すと、どこを修正すればよいか自然と見えてきます。
まとめ
この最終章では、記事全体の要点を整理し、初心者が迷わず始められるように“今日できる具体的な行動”を紹介しました。プリザーブドフラワーリースは、必要な材料も少なく、コツを押さえれば誰でも美しく作れる作品です。テーマや色を決めて、基本手順に沿って進めれば、手作りならではの温かさと完成度の高さを同時に楽しむことができます。ぜひ、この記事の流れに沿って、自分だけの素敵なリースづくりを始めてみてください。















